日本の稲作を支える

米は日本人の主食です。私たち珪酸石灰肥料協会は珪酸石灰肥料を日本の田んぼに供給し、安定した生産を支えるとともに、食糧安全保障の一翼を担っております。美味しいお米がたくさん取れるよう活動を展開しております。

ご挨拶

美味しくて多収な米作りをサポートしています。

私たち珪酸石灰肥料協会では、稲作に欠かすことのできない有用元素『ケイ素』を、珪酸石灰肥料の供給を通じて日本の田んぼに供給しております。ケイ素の効果により丈夫な稲が育ち、食味に優れた良質な米が多量に収穫できる環境を戦後整えてまいりました。

原料は日本が誇る鉄鋼業の副産物である鉄鋼スラグです。これらを乾燥・粉砕し、稲への吸収を促し肥効を高めています。先人が始めたこの取り組みは現代の環境への取り組みの一つである『循環型社会の形成』に大きく寄与しており、資源の少ない我が国において利用可能な資源を活かす事業として継続されております。

食糧安全保障が課題となりつつある昨今ではありますが、私共として珪酸石灰肥料を安定して供給し、結果として主食である米の生産が今以上に評価されるよう、加盟各社尽力してまいります。

 

                                    珪酸石灰肥料協会理事長

   村樫太郎

ケイ素の力

珪酸石灰肥料の稲への作用は、大きく分けて右記の4つに分類できます。

イ素は、様々なストレスから植物を守ってくれる唯一の元素と言われており、一般的には100㎏の米を作るには20㎏のケイ素が必要となります

素過多の土壌ではいもち病の発生リスクが上昇しますが、ケイ素はいもち病にも効果があり、使用することで被害を抑えることが期待できます。

現在用水路の整備、水源のダム化などにより、自然由来のケイ素の田んぼへの供給量が減少しており、稲に吸い上げられ流出したケイ素をどう補填するかが課題となっています。稲わらの鋤戻しも有効な手段ではありますが、珪酸石灰肥料の散布も有効な手段として注目を集めています。

近年の暑さ対策への切り札

温暖化に伴う高温障害により、米の品質は低下の一途です。今後は異常な暑さに耐えうる米づくりが必須となります。珪酸石灰肥料はケイ素の力で稲が強い根を張り、日光による温度上昇を抑えることが近年の研究で判ってきており、亜熱帯化していく今後の日本における稲作の切り札となる資材です。

珪酸石灰肥料ができるまで

珪酸石灰肥料は、鉄鋼製造工程の副産物である鉱さい(スラグ)を原料としています。

精錬工程で鉄鉱石に含まれる鉄以外の成分を取り除くため、溶鉱炉で石灰と混焼します。この際にこれらの成分が石灰と溶解・結合されることで鉱さいは生成されます。鉱さいはもともとは廃棄されていましたが、含有されるケイ素とカルシウムに着目し、これらを有効活用することが提唱され、1952年に肥料取締法でその使用が認められました。

資源の少ない我が国において、主食である米を国民に安定供給のため、そして近年では持続可能な社会に貢献する循環型材料として珪酸石灰肥料は活躍しています。

※転炉スラグ(製鋼スラグ)は高炉より得られた銑鉄にさらに石灰などの副原料を加え、溶解・結合することで得られます。

加盟会社

ミネックス株式会社

村樫石灰工業株式会社

いなほ化工株式会社

北陸産業株式会社

清水工業株式会社

産業振興株式会社

米田産業株式会社

株式会社古田産業

アサヒミネラル工業株式会社

清新産業株式会社

所在地

〒130-0002

東京都墨田区業平1-18-5 村樫石灰工業東京営業所内

電話番号

03-6658-5460